幻想世界神話辞典 〜
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マギ Magi >>関連項目一覧複数形マグス、マギウスとも。新約聖書マタイ伝福音書2章:1-12節において イエスの誕生の際、贈り物をもってベツレヘムを訪れた、マギと呼ばれる「東方の三博士(三賢人)」が知られる。 (カスパー(カスパル)、バルタザール、メルキオール) 上記の聖書の話が有名かも知れないが、 東方の〜とあるように、古代イランの伝承における司祭階級の呼称。 古代メディア人の間の祭司階級の部族、イラン西部の公的な祭司だったようだ。 ゾロアスターは祭司ザオタルであり、モンスラ(聖なる語の意。ガーサー、17の聖歌、祈祷そのもののことにも) の創造者モンスランと自称した。 アヴェスタでは祭司はアサウルワンとされる。 しかし、ヨーロッパ側の記録のゾロアスターの歴史の記述はマギとなっている。 ここから英語マジックMagicの語源、また魔術師メイジのことになったようだ。 古代イラン(ペルシャ)で、マギは王家相談役、礼拝堂付祭司、裁判官、書記として高度な教育うけたようだ。 ササン朝時代(3〜7世紀)上位祭司の中でも高位の祭司官職モーバダーン・モーバドが共同体全体のためおかれたという。 パールシー(インドのゾロアスター教徒)では、高位祭司はダストゥールという。 16世紀以降、上位ダストゥールはナヴサリという祭司。都市のダストゥール、パンタキは 規定の領域(パンタク)に行政上の責任があった。自分の地域内儀式にモーベズ祭司を雇った。 祭司職につくにはナヴァルとマラタブという入会儀礼があった。 ゾロアスターの祭司職は世襲だが3代続けてナヴァルに失敗するとリネージを失効した。 女性と平信徒ベフディーンは祭司になれないという決まりもあった。 祭司は儀礼を行うこと、儀礼的清浄を維持する訓練を受けた者とし ヨズダスラジャー(浄める者)という呼称だった。行為、言葉、視線で清めることができた(モンスラ)。 儀礼の力アマルは、清潔な場所、衰退や死と結びついた不潔なもののない場所で実現するという。 献身的に注意深く朗誦した。 古代にはマギは動物の供儀を行ったというが、現代ではまれで、パールシーではここ100年間行なわれてないという。※1900年以降になるだろう 東方三博士は絵画などの作品も多くみられる。 レオナルド・ダ・ヴィンチ「東方三博士の礼拝」Adoration of the Magi 等 関連項目一覧
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