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マサムネ 正宗 (まさむね)

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日本、鎌倉時代末期の刀、また刀を作った刀鍛冶。名物であり、宝刀として珍重された。 人物の正宗は生没年など詳しくは不明だが製作年代は作風から鎌倉末期と認められる。 国光の弟子。行光の養子になったとも伝わる。それ以前からかもしれないが、秀吉の時代から 刀匠中第一といわれた。

相州伝を完成させ全国的に影響を与えたという作風は、師の作風をさらに強調、硬軟の地鉄を 組合せて 地景(ちけい)・金筋などの働きと、湾(のた)れ刃を基調とした大規模の刃文による沸(にえ)の 作風の美しさを表現した鍛法にある。

相州正宗は、有銘なのは稀有。太刀は無銘で、短刀は名物の三口
京極正宗
不動正宗
大黒正宗
と本荘正宗が認められている

記録には江戸長銘正宗という名物の短刀があり、「相模国鎌倉住人正宗」、 裏に「正和三年十一月日」の銘があったという。

刀には「名物観世正宗」「名物石田正宗」(城和泉守所持金象嵌銘)があり、 身幅の尋常な様相を示している。

他、異風なものに「名物包丁正宗」が三口あり、身幅が広く重ねが薄く長さが25cm以下。

伝承の正宗の名刀は、所持者の名前を付け、宝刀として珍重された。
「三好正宗」(三好長慶)
「中務正宗」(本多忠勝)
「会津正宗」(蒲生氏郷)

名刀正宗は伝説化し、鋭利、形態で「包丁正宗」「籠手切正宗」「不動正宗」などの 称も生まれた。

浄瑠璃、講談に刀工正宗が登場するものがある。鎌倉市本覚寺には正宗の墓と 伝えられる石塔がある。

参考資料
刀剣 (カラーブックス 175)

 

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