ヨーロッパの伝承における病気の元。毒気、瘴気。ギリシャ語が元で「着色、汚染」が原意のようだ。 古くは紀元前3世紀頃から19世紀頃まであった誤った考え方。 すべての病気は神罰であり、汚染された空気、瘴気(ミアズマ)にふれること原因と考えられた。
例えば「インフルエンザ」は影響するインフルエンス、の意からきているが、これは「瘴気」「星」が影響する、の意。
*「インフルエンス」参照。
1854年、ロンドンの下町ソホー地区でコレラが発生した際、数日で数百人の死者がでた時、政府は地区の中心で 瘴気が発生していると考えたという。 この時町医者ジョン・スノーが疑問をもち調査をしたところから瘴気が元ではなく感染源がある、といった結論がでた (汚染された井戸の水を飲んだ)ようだ。
その後、病原菌の発見など医学の進歩により、この考え方はなくなっていったようだ。
参考資料
・SIGNATURE(ダイナースクラブ誌)
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary