ヘレネス(ギリシャ)神話、オデュッセウスの冒険に出てくる美しい王女。
オデュッセウスが数々の冒険を経て家族のいるイタケの地へ帰る前の最後の冒険の地で出会った、
美しく詩吟楽奏にも優れた乙女。パイアケス人の国の王女。
多くの求婚者の申し出を断り続けていた彼女だが、ある日海岸に傷つき打ち寄せられたオデュッセウスを見つけ、助ける。 優れた人物であるオデュッセウスに心を惹かれるナウシカに父王は臣下にオデュッセウスを殺させようとするが、 人並み外れた靭力の持ち主である彼の前に恐れて手をだすことができない。 宴の折り、ナウシカがオデュッセウスを称える詩を、曲を奏でるとオデュッセウスは 涙をながし、そのことを謝りつつ、自分の素性を明かす。
突然の英雄の来訪にどよめく人々だが、ナウシカが妻のあるオデュッセウスに心を奪われては、と 危惧し、丁重に急いで送り出そうとする。
オデュッセウスが去った後、彼女は生涯結婚せず最初の女吟遊詩人となり英雄の詩を歌い歩いたとも、
またイタケの地へきた時、オデュッセウスの息子のテレマコスと結婚したともいわれている。
あの宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』のナウシカのモデルでもある。
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