エジプト神話の死の主神であり、死界と死者の王。裁判官。また、洪水と成長、植物の神でもある。
ゼドゥという三角州の豊かな町がオシリス守護の地。町の名もゼドゥという、積み重ねられた穀物の束の、 オシリスの呪物から名付けられた。
上エジプトの王冠をかぶり、緑色か黒色の髭をたくわえ、ミイラのように体を包まれた王の 姿で表される。また、エジプトではオリオン座がオシリス神の姿にあてはめられた。
神話では弟のセトによって、まず石棺に閉じ込められ、河に投げ込まれ殺された 。溺れ死んだオシリスの入った棺は下流で妻のイシスに発見されるが、 セトは念入りなことに遺体を14個に切断し、エジプト全土に撒き散らす。
イシスは肉片を集めるが生殖器だけ魚に食べられていた。 その失われた部分以外は完全に復活したオシリスは地上に留まらず、 不毛のもう「一方の地」で死者の王となった。
あるいは、肉片はそれぞれの地で埋められオシリスの力が全土に及んだとするものもある。
死んだオシリスから奇跡的に妊娠したイシスは、ホルスを産んだ。ホルスはその後、セトに対し、父の復讐をはたす。
※画像:オシリス神像 エジプト・アクミム出土 新王国時代末期 紀元前1090年頃 ダチョウの羽がついた
アテフ冠をかぶり
体はミイラの姿
海洋堂製フィギュアを撮影 (C)KAIYODO
参考資料
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他
関連項目一覧
エジプト:神々の系譜 (大項目)
エジプト (文化地域)
セト (神)
イシス (女神)
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