幻想世界神話辞典 〜
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ラグナロク ragnarok >>関連項目一覧またはラグナレク。ゲルマン神話、エッダに語られる、神々と進撃してきた巨人との終末的な戦争。名前は「諸神(ラグナ)の運命(ロク)」または 「神々の暗闇」などから 「力の滅亡」、「神々の没落」の意味とされる。 アイスランドの物語の、散文のエッダの「巫女の予言」や、詩のエッダの一篇ヴォルスパで語られている。 あるいは「ヴァフスルードニルの歌」や他の失われた文献、伝承から語られているようだ。 ワーグナーがドイツ語訳した「神々の黄昏」が良く知られている。 始めに、フィンブルヴェトル(大いなる冬 フィムブルヴェト 冬の中の冬の意)という恐ろしく寒い季節がやってくる。東西南北から雪の雲が集まり、 夏のこない冬が3年間続く。人々が伝統的な忠誠、法による支配を捨てる。 狼スコールは太陽を飲み込み、スコールの兄弟ハティは月を噛んだ。 ヨルムンガルドは海を沸騰させ、毒の雲を空にも地面にも吹き付けた。そしてヘイムダルの角笛ギャラルホルンがなり、 ロキ神、フェンリル、ヨルムンガルド、霜の巨人を指揮するフリュムル等の巨人と魔物がせめてきたことを知らせる。 オーディンとその軍勢アインヘルヤル(エインヘリヤル)、アスガルドの神々アシール(エーシル)たちも戦いに赴いた。 しかしオーディンはフェンリルに飲み込まれ、そのフェンリルはオーディンの息子ヴィダルに殺される。 トールとヨルムンガルド、テュールはガルム、ロキとヘイムダルが戦い、火の巨人スルトが炎の剣で世界を燃やし、 全世界が海に沈んだ。 続きを語る名もない詩には、大地は美しい緑に満ちて海から浮かび上がり、ユグドラシルの木は生き続け、神々の子どもたちと2人の人間を保護した。彼らによって新しい時代が築かれるという。スノリによれば「牧歌的な時代が来て、すべてのものが愛の内に生きる」という。 関連項目一覧
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