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エラガバルス Elagabalus (ヘリオガバルス Heliogabalus) >>関連項目一覧古代ローマ皇帝(生没204-222 在位218-222)。名前の意味は「太陽の神」 (彼は代々、シリアの太陽神エラ・ガバルの神官の家系 ヘリオもラテン語で太陽 ガバルはカナーンのバール神と同一だという) この名前は他のローマ皇帝があだ名で呼ばれたように、ニックネームである。 本名はウァリウス・アウィトゥス・バッシアヌス Varius Avitus Bassianus。 また皇帝としてはマルクス・アウレリウス・アントニヌス Marcus Aurelius Antoninus。 ルキウス・セプティミウス・セウェルス帝(在位193-211)の遠縁で、 祖母ユリア・マエサの後押しがあり、シリアの軍団に推戴されて登位した。チートな家系である。 自身が神官としてローマにこの太陽神の聖石を持ち込んで神殿を建て、 これを国家最高神とした。 聖石、神体の石は天から降ってきた黒い隕石で、三角錐状で陽根をあらわすものだったという。 彼は祖母や母に政治を任せ、様々な放縦な生活、淫猥な祭を行った。 女神神殿の処女巫女を犯すという行為におよんで非難を受けたりもした。これについては 神と女神の合一による優れた子を設ける神聖な行為とのたまったようである。 また女装をしての男色も行ったらしい。 伝わるところでは、当時の外科手術で自身の陰部に女陰を作ったとか、さらに男根を切除したとか、 切除しないで両方あるアンドロギュヌスだったとか精神的にも肉体的にもすごかったようである。 そのような振る舞いの結果、元老院、兵士の不興をおおいに買って 近衛軍により母と一緒に暗殺された。 参考資料 ・ 神聖受胎 (澁澤龍彦:著 河出文庫) ・日本大百科全書 (執筆者:松本宣郎 小学館) ・ 日本国語大辞典 〔精選版〕 1 ・ランダムハウス英語大辞典 (JapanKnowledge) 関連項目一覧
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