ローマの伝承。夜、恐ろしいカラスに変身し、特に子供の血を飲むという一種の魔女(ふつうは女性)。
ストリゲスは我と我が身を梟に変えることができるという。
この名は魔物ラミアや鳥を表すのにも使うという。
死者でない吸血鬼なので生ける吸血鬼(Live Vampire 魔法使い,魔女が関係)だという。
「おそらくその語源はローマの吸血梟ストリクスStrixである。」(メンフクロウの一種。幼い子供の血を吸う)
「(ストリクスが)おそらく、中世のさまざまな法律や勅令で言及される一種の吸血魔女ストリゲスに
なったと見てよいであろう」
とマシュー・バンソンは述べている。
メンフクロウは、納屋梟Barred owlとも言い、人家近くで暮らす。ネズミを良く狩る。
9世紀前半、皇帝カール大帝によって再発行された文章にストリゲス(ヴァンパイア)に 対する記述がある。「いかなる者であろうとも、ヴァンパイア(ストリゲス)の 疑いがあるとして、他人を火あぶりにした者は、死刑に処す」
striga, striges というイタリア語の表記もあるようだ。
ストリクスStrixesからの語か、striga, strigesなのか、両方なのか。
違うのかイタリア語が元かスラヴ語が元か調べたい。
「ストリガ」は、叫ぶことの意味だという。
参考資料
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吸血鬼の事典(マシュー・バンソン著)
他
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary