ソルシエール。ウイッチwitchとも。ヨーロッパの伝承。
ミシュレ(1798-1874)の著書「魔女(ソルシエールSorciere)」によれば、
昔は癒し手であり、産婆の役割などもあっただろうという。vieille sorcièreは醜く
意地悪な老婆、といった使われ方もする。
マジシアンmagicien(女魔法使い)とも。名前は女性形でSorcièr,sorcierの語源は
ラテン語で「運不運を語る者」「占者」を意味する
後期ラテン語sortiariusに由来するようだ。
ウイッチwitchについては別項を参照。男のウィッチもいるという。
(wikken,wicken/wikker,wicker)
魔女の一般的イメージは老婆で薬草などを調合する、使い魔をもつ(黒猫、ヒキガエル)、 箒(ほうき)にのって空を飛ぶ、悪魔と交わるなど。
ヨーロッパでは中世、近世において非道な魔女狩り
が行われた。
15世紀の言葉に「男の妖術師(ソルシエ)一人にたいし、1万の魔女がいる」とある。
ヨーロッパ各国語の「魔女」
ブルージャ bruja (スペイン語)
欧米では伝承的な魔女、魔術を実践するやや宗教的な「ウイッカ」という集団もいる。
現代ではアメリカのドラマ「奥さまは魔女(Bewitched)」、日本のアニメ「魔女っ子メグちゃん」
「魔法使いサリー」
「魔女の宅急便」など魔女、女魔法使いに対するイメージが
作り変えられている。
さらに進んで「魔法少女」という作り変えになり変身や戦闘も行うのは時代の反映だろうか。
「プリキュア」シリーズや2011年には「魔法少女まどか☆マギカ」という作品がある。
参考資料
他
関連項目一覧
ウイッチwitch
サバト
エスバト
魔女のしるし ()
魔女裁判・審判
魔女狩り
ブルージャ(魔女) (スペイン)
ヨーロッパ (文化地域)
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary