ヨーロッパの伝承で、猟犬と猟師からなる幽霊の群れで、西ヨーロッパ、ブリテン(イギリス)に多くみられる。 ヨーロッパ版の百鬼夜行といった感がある。
群れを率いる首領、統領(ワイルド・ハンツマンWILD HUNTSMAN)は、 アーサー王、シャルルマーニュ、オーディン、狩人ハーン、悪魔(デヴィル)と様々であるという。
各地方でそれぞれの首領が作り出されている。フランスでは、ル・グラン・ヴェヌール(首領頭)で パリ近郊のフォンテーヌブローの森に出没し、嵐が森を吹きぬける近くにいるという。
ドイツでは「ハンス・フォン・ハックレンベルク」(またはHans von Hackelberg,Hans von Hackelnberg)で知られるものがあり、1521年に終油の秘蹟を拒否し永遠の狩りを願ったので、 フクロウが先導する犬の群れを率いて森の中をゆくという。
参考資料
・図説 妖精百科事典 東洋書林 (アンナ・フランクリン:著、「Myths of the Norsemen」H. A. Guerber:著)
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary