ウォーダン、ヴォータン Wotanとも。ゲルマンの主神で、
ドイツ地域ではこの名で呼ばれ、風や死を司り、暴風雨の夜に声をたてて疾走する霊たちや、
稲妻や雷の霊を支配する神。
(北欧神話のオーディンにあたる)
古い時代は戦いの神、嵐の神であったが、時代が下ると主神となっていった。 特に北ヨーロッパではオーディンとして広く信仰されたが、キリスト教が広まるにつれて、 主神から死神などに神格が変化していった。
英語の水曜日Wednesdayは「Woden's day」で、ヴォーダン、オーディンの日の意味。
(古期英語 Wodnesdag 中期英語 Wednesdai 中期ドイツ語Wudensdach
, Old Norse Odinsdagr, Swedish Onsdag, Old Frisian Wonsdei)
これはローマの水曜日mercoledi、マーキュリーMercury、メルクリウス神の日だったものが
オーディンの日に転化されたもの。
余談だが、近年の気象災害をみると笑いごとではなく、地球ウォーダン化が進んでいるかもしれない。
関連項目一覧
オーディン 【ゲルマン:北ヨーロッパ:神】
ゲルマン 【文化地域項目】
ブリーラー・レッスル 【ゲルマン:ドイツ:死神】
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary