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呪物 じゅぶつ

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日本語で「呪物」、英語で「フェティッシュfetish」。宗教学における「呪物崇拝(フェティシズム)」がある。 日本語では「庶物」「諸物」ともいう。

超自然的な呪力をもち、人間に禍福をもたらすと信じられているもの。神聖視される物。
岩石、動物の歯・骨・毛・髪、木の根などが用いられる。 剣や鏡のような道具が呪具として転用されることもある。

呪具・呪符・護符、あるいはマスコットなどの形がある。
いわゆる「お守り」や、タリスマン、聖遺物なども呪物といえるだろう。

いわくつきの呪物を収集する呪物コレクターが映像メディアなどでみられる。

呪物崇拝、フェティシズムは、上記の呪物とされる自然物、人工物を信仰崇拝することを言う。呪物を祭祀の対象にしたり、呪術的に用いる。
なお「フェティシズム」の語は、異性の体の一部や身につけた物に対する性志向を指す場合や、マルクスの『資本論』の物神性に関した記述に関連して用いられる場合もある。  
 
余談だが、漫画、アニメ作品『呪術廻戦』には特級呪物などが登場する。

参考資料
日本国語大辞典 〔精選版〕 1
・日本大百科全書 (執筆者: 小学館)
広辞苑 第六版

 

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アミュレット (ヨーロッパ:呪物、護符)
タリスマン (ヨーロッパ:呪物、護符、印、魔術)
ニンギョウ、ヒトガタ (人形) (世界、日本:呪物、物品)

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