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プレアデス(プレヤデス) Pleiades >>関連項目一覧


プレイアデスとも。ヘレネス(ギリシャ)神話にでてくる巨人アトラスの7人の娘で、 狩人オリオンに追われ、ゼウスが憐れみ星に変えたという。
ギリシャ語名の意味・由来は、 ・「プレイン(航行する)」:この星が太陽と共に昇る時期が航海シーズンのはじまり
・「プレイオス(十分 または たくさん)」

英語seven sisters セブンシスターズとも呼ばれる。  (後に国際石油メジャー7社がセブンシスターズ[7人の魔女]と呼ばれた)

世界中で、7または6の星を娘やヒヨコなどになぞらえた伝説がみられる。
日本名は「すばる(昴 スバル)」「六連星(むつらぼし)」。
天文学的には「プレアデス星団」。牡牛(おうし)座にある散開星団。肉眼で6個見える。距離408光年。



以下、星としての世界の神話伝承
世界の多くの地域に様々な伝承がある。プレアデスが太陽と共に昇る11月を特別な時期、 正月や死者に対する行事にする習慣が各文化でみられる。

・アラビア
「アル・トウヤラー」(多くの小さいものたち)

・中国
「昴(ぼう)」:二十八宿のひとつ。(西方第四宿)

・日本
すばる(スバル):統(す)べる星の意で、古くから王者の象徴、農耕の星とされた。
・インド
クリッティカー(クリチカー):ヒンズーの28宿のひとつで天の将軍と呼ばれた最高のナカシャトラを表している。 またカルティッケーヤー神の語源
あるヒンズーの星図では火の神アグニの炎とかかれたものもある
カノチク(10、11月)の「プレアデスの月」に開催されるデパリの星祭り「灯りの祝日」にまつられていたという

・古代アステカ、マヤ
真夜中に子午線を通過すると世界の終末がくると 改暦までしている

・グリーンランド
名前:キルクツルセット(「犬の集団」の意味 ノルウェーの宣教師の記録)

マテ・オテペU(悪魔の塔):ワイオミング州地域のカイオワ民族は、娘たちが熊に追われこの塔にあがったのち神が天にあげたという

・南米パラグアイ アピポネス民族
グロアペリキイエ:(祖父の意 :祖先神)

・アボリジニ
メイヤーメーイ:7姉妹
・アボリジニ、西オーストラリア?
バタン星:

・北ボルネオ・ビヤサウ民族
ビンタン・プルプル:(ビンタンは星、プルプルはたくさん たくさんの星の意)
ビンタン・ポヨポヨ

・タイ
ダーオ・ルーク・ガイ:(ひよこ星の意 7羽のひよこを空にあげ星にしたという)

・ミャンマー
 :(7羽[8羽]のひよこ)

マーシャル諸島
ジェプロ:(ジュムール[さそり座]と仲たがいし一緒の空にでないという)

・ソロモン群島
トゴ・ニ・サム:( 「乙女たちの一団」の意味)

・トンガとソシエテ諸島
マタリ:(元は1つの明るい星だったが神々の戦いで6個に割れた。タウオノ(6個)という名詞や マタリキという名がある
[イギリスの宣教師ウィリアム・エリスの著述])

・ヨーロッパ
身近な家畜、ひよこなどとされた。


余談だが2011年のアニメ作品に「放課後のプレアデス」がある。


参考資料
星百科大事典 (地人書館)
日本国語大辞典
・日本大百科全書 (執筆者:吉澤正則 小学館)
・大辞泉 (JapanKnowledge)
 
関連項目一覧
星、星座 【文化地域項目】
ヘレネス(ギリシャ) 【文化地域項目】
カールッティケーヤー 【インド,ヒンドゥー:軍神】
グロアペリキイエ 【パラグアイ:神:星】
マテオ・テペ(悪魔の塔) 【北アメリカ:カイオワ族】
オリオン 【ヘレネス(ギリシャ):巨人,狩人,星座】

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