幻想世界神話辞典 〜
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ウマレカワリ 生まれ変わり(転生 リ・インカーネーションReincarnation) >>関連項目一覧世界各地で見られる死生観のひとつ、概念、思想。項目末尾に各文化の伝承・呼称などを記す。 人間が死後、人間または人間以外のものに生まれかわると考える、 または生まれてきた赤ん坊などに、誰々の生まれかわりだ、と考える、 また、実在の蟻や蝶などが人間が一度死んで生まれ変わったもの等、と伝承がある、考えているなどがある。 日本語的には、 「うまれかわり(かはり)、生まれ変わり、生れ変り」は 「別のものに姿を変えて再び生まれてくること。また、そのもの。転生。(天草四郎の転生、等)」 といった辞書の説明がある。何か、しるしや兆し、日時の符号などによって、あるいは自称などにより 「誰々の生まれ変わり」とされる、名乗るということがままある。みられる。 「転生(てんしょう、てんせい)」も使われる言葉である。「輪廻転生(りんねてんせい)」が多いだろうか。 漢語、仏教語だろうか。 「辞書的には、生まれ変わること。転じて、環境や生活を一変させること。 「新しいもっと明るい生活に転生しようと願い」(暗夜行路 志賀直哉:著)」 等。 英語では、 生まれ変わること transmigration (of souls) 輪廻 metempsychosis(複-es) リ・インカーネーション(リーインカーネーション)Reincarnation 再生、輪廻、転生、a [the] 〜で(…の)生まれ変わり、of ...で化身 等と訳される。 1858年の記録、re incarnation で"back, again" + incarnationの意。 incarnationは1300年頃もみられる語で、古フランス語O.Fr.、中期ラテンL.L.からの語。 キリスト教では「最後の審判」思想からアジア的輪廻思想とは反する面もありそうだが、限定的な霊魂不滅思想は垣間見える。 embodiment of God in the person of Christ などキリスト教上の用法もある。 incarnationの意味・用例としては以下のようなものがある。 ・肉体化したもの、姿。肉体化、具体化。 ・神(霊魂)の化身 (人間・動物・植物など) (the 〜)(性質などの)典型, 権化((of ...)) ・He is the incarnation of kindness. 親切そのものだ. ・人間の姿[性質]を取ること. ・前世 ・He believes he was a cowboy in a former incarnation. 前世では自分はカウボーイだったと信じている. ・((the I-))《神》(神が)人間の姿で現れること, 顕現, 托身(たくしん) ・the Incarnation of God in Christ 神のキリストにおける顕現. アジアでは古代インド、また仏教における輪廻の考え方、また北東アジアのアニミズムにおける 神霊的な生まれ変わりの考え方が見られる。中国の思想に強い影響を受けた祖霊崇拝・信仰はあるものの、 「生まれ変り」は日本では民間伝承的に考え方が残っているといえそうだ。 モンゴルでは幼児が亡くなった時、炭でマークを描いて葬るという。 このしるし、マークをもった子が生まれてきたとき、その子が生まれかわったのだという。 モンゴル人元横綱、朝青龍(ドルゴルスレン・ダグワドルジ)も、この逸話を持っているという。 またチベットやモンゴルで盛んなチベット仏教では有名なダライ・ラマの転生が知られる。 韓国・朝鮮半島では、新羅第三十一代神文王(在位681-992)が死後、海龍となり倭人から国を護ったという。 オーストリア北部先住民族では人間の魂は死後、蝶(チョウ)の姿になるという。 南アメリカの先住民族ヤノマミでは、人間は死後、精霊として天で生き、その後地上で虫(男はハエ、蟻アリ、女は別の虫)になり、消えるという。 世界各地の生まれ変わり的な伝承、思想 ・生まれ変わり(日本民間伝承) ・輪廻転生、サンサーラ(古代インド、仏教) ・ギルグル(ユダヤ 回転の意) ・リーインカーネーション(英語圏、欧米圏) この項目は死生観、葬制などともあわせて追加、調査していきたい。 参考資料 ・世界宗教事典(青土社) ・世界大百科事典(平凡社) ・日本大百科全書(小学館) ・大辞泉(JapanKnowledge) ・プログレッシブ和英中辞(JapanKnowledge) ・ドルジ 横綱・朝青龍の素顔(武田葉月:著 講談社) 関連項目一覧
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