スー語族。北アメリカ先住民族(アメリカ・インディアン)のひとつの集団、ダコタ,ラコタ,ナコタなどの14部族の総称。
かつての居住地域はウィスコンシン州からロッキー山脈のふもとまでの草原、大平原地帯と周囲の地域で、バッファロー狩り に適応した暮らしをしていた。
参考文献によれば2002年に日本語版が出版された当時ではスーの名称あまり好まれないという。 アルゴンキン語の「ナドウェシウnadowesiuh」(蛇の意)に由来していて蔑視の意味があるという。
もともと3つの派生言語(方言)を用いる7部族が住んでいた。
西部 ラコタ族
ラコタ族 (呼称テトン)
中央部 ナコタ族
ヤンクトン族
ヤンクトナイ族
東部 ダコタ族
ムドワカントン族
ワーペクテ族
シセトン族
ワーペトン族
ほかにラコタ族の支族ブリュル族がいる。
ダコタ・スー族などの表記もよくみられる。
歴史的には半世紀ほどヨーロッパからの移住者の軍隊へ抵抗し、 スー族、北部シャイアン族、北部アラバホ族の勢力あ 1876年6月カスター将軍の第7騎兵隊を全滅させた。 しかし1890年12月29日第7騎兵隊による先住民族への大虐殺がサウスダコタ州ウォンディッドニー・クリーク でおこなわれ、先住民の抵抗は終わった。族長ビッグフットだけでなく非武装の男女、子供あ殺された。
こうした歴史がありながら、とくにサウスダコタ族では伝統文化の本質を堅持し、父祖の地の重要な居留地を管理している。
参考資料
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ヴィジュアル版世界の神話百科 アメリカ編―ネイティブ・アメリカン/マヤ・アステカ/インカ
関連項目一覧
アメリカ先住民族 (文化地域)
ウンセギラ (スー族:水蛇)
ハオカー (北米:ダコタ・スー民族:雷神)
ワカンカ (北米:スー族:女神)
ワカンダ (北米:ダコタ民族:精霊)
ワシコング (北米:ダコタ民族:守護霊)
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