幻想世界神話辞典 〜
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スイテン 水天 すいてん >>関連項目一覧スヰテン。仏教、インドの伝承。サンスクリット語(梵語)、水神ヴァルナVarunaをさす漢訳語。 密教では水を司る龍神。十二天、八方天、西方を守護する神とされる。 インドのヴァルナと密教ではだいぶ変化しているが、インド神としても最古の部類で、後に最高神から 海や河の神になる。インドラですら生まれた神だがヴァルナは不生の神である。海獣マカラに乗る。 水天の像は種々あって、定まった姿はない様である。 羂索を執り冠の上に五龍を頂き亀の背に乗っている。右手に剣を持つ場合もある。 『曾我物語』-六・弁財天の御事 「すひてんは弓矢を守らんと誓ひ給ふなれば、数の眷属を引き連れ、妙観みつちの旗ささせ」 水天は、一般の言葉としては、水と天のこと。水に映る天のこともいう。 また特殊な用語では盗人・てきやが雨傘のことを指していう(特殊用語百科事典)。 以下、十二天(密教)一覧 帝釈天 火天(かてん) 焔摩天(えんまてん) 羅刹天 水天 風天 毘沙門天 伊舎那天(いしゃなてん 八方天でもある) 梵天 地天 日天 月天 なお柴又帝釈天とも関連する「フーテンの寅さん」のフーテンは「瘋癲」からで、昭和40年代のヒッピー的な若者を 呼称する流行語的側面から使われた模様。つまり関係ない。 参考資料 ・ 日本国語大辞典 ・ 世界神話辞典 (アーサーコッテル著) 他 関連項目一覧
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