幻想世界神話辞典 〜
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ダイモン Daimon 複数形ダイモネスDaimones >>関連項目一覧ダイモーンDaemonとも。霊、精霊の意。包括的には「神的な力」とも考えられるという。 個人に宿る(慈愛深い)神をあらわし、より狭義には「人と神を媒介する存在」をいう。 また「個人の運命」も意味した。「高度な自己」も指す。 ダイモンの中には崇拝の対象になったものもあるという。 5世紀頃の文献にはダイモンを邪悪な霊として扱ったものもある。 聖書ではダイモーンという言葉が悪霊や不浄な霊として使われている。 また善のダイモーン「アガトダイモーン」、悪のダイモーン「カコダイモーン」という言葉もある。 悪魔、鬼神、魔神を指すデーモンDemonの語源ともなっている。 プラトンPlatoの弟子クセノクラテスXenocrates(前395-314頃) がダイモン(精霊)という概念を発展、成長させヘレニズム的で通俗的 な鬼神論に見られるような形にしたという。哲学的思索と迷信が交差している。 「人と神を媒介する存在」、人間が精霊あるいは神々を模倣したもの、 としては、プリギュアの女神を祝う祝祭の行列 恍惚、狂乱して踊り踊る 者たちを指してダイモーンといったようだ。 また神話物語では、女神アプロディーテが恋した少年パエトーンは女神の聖なる殿堂の守護者になった。 アプロディーテがパエトーンを神的な霊の位置にひきあげ「ダイモーン」にしたという。 関連項目一覧
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