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エリュシオン(エリシオン) Elysion >>関連項目一覧


エーリュシオン、エリシオンとも。ヘレネス(ギリシャ)神話にでてくる死の国。名前は「到来の野」の意だという。 カール・ケレーニイによれば、ミノス的伝承がギリシャに入ったものではないかという。

確かにギリシアの冥界のイメージとは違い、聖なるものたちの彩り豊かな冥界のイメージで、 乳香樹の木陰に赤い薔薇が咲き、その上には黄金の果実が重たく垂れている、また 死んだもの達が乗馬や体操、さいころ、笛などで楽しむ、などの描写がされる。 地上が夜の間、太陽が照らす世界とも。

また、別の表現では、エリシオンは大洋に近い西方の地上、雪、寒さを知らず、 雨も降らず、爽やかな西風のみ吹きそよぐ幸福和楽の地だという。 神の恵みを受けた英雄たちは、この地で死ぬことを知らず、地獄の裁判官ラダマンテュスの支配のもと幸福な生活を送る

 
関連項目一覧
ヘレネス(ギリシャ) 【文化地域項目】
ラダマンテュス 【ヘレネス(ギリシャ):地獄の裁判官】

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