幻想世界神話辞典 〜
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マーメイド Mermaid 人魚 >>関連項目一覧ブリテン(イギリス)での伝承。妖精、人魚。 美しい女性の上半身と魚の尾を持つという。または魚のうろこの下にはふつうの人間の足があるとも。人間の男と結婚する話がある。 セイレーンのように甘い歌声で人間の恋人を波下に誘い込み嵐を呼び寄せて船を難破させる。 髪を梳かしながら鏡をのぞきこみ岩の上で日光浴をする姿がみられる。 人魚伝説は世界各地に見られる。 名前の意味は「海の女」。mer(海の意味)とmaid(女の意味)からなる語。1386年の記録では mermayde の語も。 mereは海、湖を指す語で、meremaidや、merrymaid(メリーメイド 陽気な女)が崩れた形だともいう。 島国のせいか沿岸地方で広く信じられ、1947年の記録でも内ヘブリディーズ諸島マック島出身の80歳の漁師が浜辺の近くで髪をとかしているマーメイドを みたという。 スコットランド北東部サザーランドのマクヴェア(マクヴィー)民族はマーメイドと漁師の間に生まれたという伝承を持つ。 人魚マーメイドは他の妖精と同じく魂を持たないが人間と結婚すれば魂を得ることができるという。 また良い妻、優しい母親になるといわれ男たちに求められてきた。マーメイドの魔法の帽子かベルト、櫛をしっかり保管することが 大事であるという。見つかればマーメイドは海に帰っていくという。 またコーンウォールの伝承では3つの願いをかなえてくれるマーメイドの話がある。 アイルランド(エリン)の伝承では、聖パトリックが年老いた(キリスト教徒以外の)異教徒の女たちをマーメイドにして追い払ったというものがある。 アイルランドでの人魚はメロウなどの名で知られる。 アイオナのマーメイドは故郷の海を捨てたら救いを与えようと言われたが捨てられず、 マーメイドの涙がアイルランドの海岸の灰緑色の石になったのだという。 北欧の人魚では魚の尾は見られない場合もあるようだ。魚の尾のある姿は古代ギリシャのセイレーンの影響ともいわれる。 男の人魚マーマンMermanの記録は遅れてあらわれたか1601年の記録がみられる。 マーメイドは鏡と櫛と共に描かれる。チューダー朝イングランドではマーメイドは売春婦を指す語にもなり、 ヘンリー8世の妃アン・ブーリンはマーメイドとあだ名されたという。 2011年6月、日本で開発された世界初の自分で泳ぐ、遠隔操作できる内視鏡カプセルの名前が「マーメード」だった。 関連項目一覧
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