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レア  Rhea

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レアー、レイアとも。ヘレネス(ギリシャ)神話の女神。ウラノスとガイアの娘。 ティタン神族。ローマ神話の女神オプスと同一視される。

弟クロノスとの間にヘスティア、デメテル、ヘラ、ハデス、ポセイドン、ゼウスを生んだ。
(神々の系譜を参照)

クロノスは、王位をわが子に奪われるという預言のため、レアが生む子を次々と自分の腹の中に飲み込んで しまった。
レアは、最後に生まれたゼウスをひそかにクレタ島のニンフたちに預け、かわりに大きな石を産着でくるんで クロノスに飲み込ませた。 後に成長したゼウスと、クロノスの腹から吐き出された兄弟たちが、クロノスを倒した。 (クロノス参照)

レアは、プリュギア(フリギア)の大地女神キュベレ (キベレ 神々の母とよばれる)と同一視される。

レアrheaの語源はわかっていないという。一説ではρεω(rheo) "to flow"(流れ?) またはερα (era) "地面ground"ではないかというようだ。

土星の第5衛星が「レア」で、1672年にカッシーニが発見。このレア女神に由来して名づけられた。

 

余談だが、 カタカナ語でレアとかレイアというと関係ありそうだが関係ない。
・レアrare(カード等):まれ、珍しいこと。古ギリシャ語eremosからで「唯一のsolitary」の意味。
・レイアLeia(女性名):ヘブライ語LEAHが由来。

Googleで「神話レア」という検索候補がながくみられるが、これはマジック・ザ・ギャザリング MTGの レアカード、レアリティ Mythic rareのことらしい。

参考資料
・日本大百科全書 (執筆者:中務哲郎小学館)
・eプログレッシブ英和中辞典 (JapanKnowledge)

参考資料
ギリシアの神話 (神々の時代) (カール・ケレーニィ:著 植田兼義:訳 中公文庫)
ギリシア神話小事典 (現代教養文庫)
ギリシア神話〉 (呉茂一:著 新潮文庫)

 

関連項目一覧
神々の系譜 (ギリシャ)
ヘレネス[ギリシャ] (文化地域)
ゼウス (神)
キュベレ (女神)
ガイア (女神)
オプス (女神)
クロノス (神)
女神 (大項目)

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