英語で(男の)魔法使い,魔術師、または達人、名人、天才。奇術師。手品師(juggler)。
女性系はウィッチ witch。
用例「オズの魔法使い The Wonderful Wizard 」
わりとコンピュータ関連でも使われる。
語源は、後期中英語wisard wis 賢明な + -ard 人を示す語尾 からなる。
wise賢いが元になっている。同様の語「wise man ワイズマン」も魔法使いのことをいう。
中期英語ではwiseは「wys」とも。古期英語wisはP.Gmc「*wisaz」に由来。
(他 wiseの意味の各古語 O.S., O.Fris.「wis」、O.N.「viss」、Du.「wijs」、Ger.「weise」)
中世、15世紀頃までは哲学と魔法の区別があいまいな状態で「哲学者philosopher、sage」の
意味合いだったようだ。
(sageはソロンなど7賢人the Seven Sages
をいう語等)
「将来を知る」「魔力によるもの」などの意味が混在していたらしい。
他、関連の語に「zynyste」が魔法magic、「zynys」が魔法使いsorcerer、「zyne」が魔女witch、
「zinoti」が「知っているto know」等
「すばらしい、すごい」という意味の俗語としては1922年頃からみられるらしい。
(形容詞、形容形)
That's wizard! (それはすばらしい!)
wizardly 魔法使いの(ような)、驚くべき、すばらしい、凡人には及びもつかない、奇妙な、不思議な
また「名人、鬼、天才」の意味も。(whiz、wizを頭につけた表記もあるようだ)
金もうけの名人 a financial wizard
少し古い言い方かもだが「コンピュータウィザード」(コンピュータ技術の達人)
クラッキングをするのではない方のハッカーを「ウィザード」とも。
また「ウィザード wizard」は「アプリケーションソフトの設定や操作などを、対話形式で行うこと により容易にする機能」 という意味も。
有名なファンタジーゲーム作品「wizardry(ウィザードリィ)」も知られる。
この語形wizardryは
「魔法、魔術、呪術、妖術、非凡な才能、ハイテク製品」といった意味がある。
2012年9月から放映の特撮作品「仮面ライダーウィザード」もある。シャバドゥビタッチ。
余談だがゲーム作品「ドルアーガの塔」においてドルイド、メイジ、ソーサラー、 ウィザードの4種のマジシャンが登場し、 ウィザードが最上位のように扱われていた。
参考資料
・eプログレッシブ英和中辞典
・ランダムハウス英和大辞典
・ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY
他
関連項目一覧
ワイズマン (イギリス,英語:魔法使い)
魔女 (女魔法使い)
魔術 (大項目)
ヨーロッパ (文化地域)
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