古代ヘレネス(ギリシャ)の星座。プトレマイオス(トレミー)の48星座のひとつにもはいっている。
南天の小星座。蠍(さそり)座の南に位置し、夏8月上旬の午後8時ごろ南中、地平線上に見える。日本から全部は見えない(沖縄付近でも南寄りのごく一部分が見えない)。
Araは学名(ラテン語)。
古くからある星座のわりには有名な神話伝説はともなわないようだ。
ヒュギーノスHyginusの「Astronomica」には、この祭壇は神々の鍛冶キュクロプス(サイクロプス)が造ったものだという。
ゼウスと、クロノスやティタン神との戦い(ティタノマキアー)の際、ゼウス側の結束にこの祭壇が役立ったようだ。
その後、人々は何かをする際、天のこの祭壇にささげものをするのだという。
ギリシアの詩人アラトスの星座詩「星辰譜」に、犠牲を捧げるものとうたわれる。
余談だが、日本では「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話」(手代木 史織)にでてくる 聖闘士アルター座のハクレイによってしられる星座である。
参考資料
・Astronomica (Gaius Julius Hyginus著)
・日本大百科全書 (執筆者:藤井 旭 小学館)
・
ヴィジュアル版 星座への招待 (村山定男、藤井旭:著 河出書房新社)
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星辰譜[Phaenomenaファイノメナ パイノメナ] (アラトス著)[ギリシア教訓叙事詩集収録]
・大辞泉 (JapanKnowledge)
関連項目一覧
星、星座の神話 【大項目】 ヘレネス(ギリシャ) 【文化地域項目】 キュクロプス 【ヘレネス(ギリシャ):一つ目巨人】 ゼウス 【ヘレネス(ギリシャ):主神】 ティターン 【ヘレネス(ギリシャ):巨人,神】 プトレマイオスの48星座(トレミー星座) 【ギリシャ:星座】
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