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シンドバッド Sindbad >>関連項目一覧シンドバードととも。『千夜一夜物語』(アラビアン・ナイト)の「船乗りシンドバッドと軽子のシンドバッド」の物語でしられる主人公の壮年の 富豪商人。バクダッドに館をかまえ、7度の航海で奇妙な冒険をした。 この名前はアラビアの物語には多く登場する。 名前の意味、由来は諸説あるが不明。ヘブライ語ではSandabar、ギリシャ語Syntipas。 梵語シッダーパティSiddhapati(聖者らの君子)との説はドイツの学者ベンフェイのもの。 ビドパイBidpai,Bidyapatiの転訛だともいう。またペルシャ語のアバッドabad(地方の意味)が語源だとイギリスの著述家ホールはいう。 賢人シンディバッド、「シンディバッド・ナマー」Sindibad-namah シンディバッド物語というものがあるが 船乗りシンドバッドとは違う物語である。賢人シンディバッドに関してはAC934年、880年頃に7大臣、7賢人の話を書いた アル・シンディバッドの記述が見える。 「船乗りシンドバッドと軽子のシンンドバッド」については、船乗りによる冒険譚で、原型は古代エジプトの 第十二王朝の頃書かれたコプト人の旅行談『難破した水夫』の系統をつぐものだという。 より詳しくは9世紀から13世紀の『アジャイブ・アル・ヒンド』『マフルカットの奇跡』『不思議のハリダット島』 などの素材から とられているという。 第五の航海の「海と老人」はペルシャの『カマルパ』に細部まで似るという。 千夜一夜編者が多くの物語からとりいれたと思われる。 版によって第一の航海から第七の航海までの物語が異なる。 おおよそ毎回、漂流・漂着し、最後の方でヒンド(インド)の海の奇妙な魚等のことが述べられる。 バートン版 第一の航海 島だと思ったら大きな魚だった&失った船荷が手元にもどる 第二の航海 ルフ鳥や大鷲に運ばれる&奇怪なダイヤ谷 第三の航海 猿人間、人食い巨人(目をつぶして倒す)、大蛇のいる島 第四の航海 グールの島 余談だが、2012年アニメ化もしたコミック作品「マギ」は、主人公「アラジン」や「アリババ」「モルジアナ」(モルギアナ) などともに 主要キャラでチート性能な「シンドバッド」が登場し、舞台も西アジアや中国などアラビアン・ナイトの雰囲気で描かれているようだ。 参考資料 ・ 千夜一夜物語〈第4〉―バートン版 (1967年) 関連項目一覧
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