またはカスマルChasmal、ハリヤHayyahとも。
ハシュマリム(主天使)の階級の天使長。
『ゾハル』によれば名前の意味は
「その中に聖なる名前の天の文字の神秘が吊り下げられている、内なる、
天の、秘密の、ヴェールで覆われた領域」
(エゼキエル書1:4 タルムード「ハギガ」13)
ギンズバーグの『ユダヤ人の伝説』I.18で「ハシュマルは神の玉座を取り巻く」 と言われている。
ヨセフ・アルボは『原理の書』I.14で、ラビたちにとってハシュマルとは 「火のように語るハイヨト(智天使と同等のメルカバ天使)」を意味する、と報告している。
「ハギガ」では「昔、若者がエゼキエルの幻想を研究し、天使カシュマルについて 熟考しているとカシュマルから火が生じ、彼を焼き尽くしてしまった」 と述べている。
参考資料
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天使辞典 (グスタフ・ディビットソン:著 創元社)
他
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary