ユダヤ教、キリスト教における天使、み使い。イスラームのマラーイカ(天使)では ミカイル(ミーカール)の名で呼ばれる。 名前の意味は「神のごとき者」(神のような人、神に似た者) (エル Elは神の意)。
大天使(七大天使)であり、剣と、最後の審判で人間の罪を はかる天秤をもつ。ルシファーと戦った天使であり、 ヨハネ黙示録ではドラゴンを退治 する物語があるせいか、描かれる時も鎧をまとい、剣を持った姿が多い。
人間との関わりが深く、アダムとイヴを 天使たちに紹介したり、 アダムたちに穀物の種を渡すなどしている。
死海文書のなかの「光の子らと闇の子らとの戦い」では ミカエルは光の君主と呼ばれ、光の天使たちを指揮し、悪魔ベリアルの指揮する闇の天使軍団と戦う。
カルデアに起源があるといい、カルデア人はミカエルを偉大な神として崇拝したようだ。
ミカエルの英語読みはマイケルMichaelでミッキーMickey,Micky、ミックMickなどの
親しみこめて呼ぶ名前もミカエルに由来。
ミケランジェロMichelangelo(1475-1564)も天使ミカエルに由来する名前である。
ロシア語ではミハイル、ミヒャエルМихаилである。ミハイル・ゴルバチョフ元大統領等。
ヨーロッパ、またヨーロッパ系・キリスト教系文化圏では普通の名前である。
またミカエル祭Michaelmas(9月29日)がある。
「聖ミカエルの山」という意味の世界遺産 モン・サン・ミシェルがある。
参考資料
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天使辞典 (グスタフ・ディビットソン:著 創元社)
他
関連項目一覧
アークエンジェル(七大天使) (ユダヤ、キリスト教、イスラーム:天使)
ミカイル(ミーカール) (イスラーム:天使)
ミクハイル (イスラーム:天使)
モン・サン・ミシェル (フランス:建物:修道院)
天使 (大項目)
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