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ヌァダ・アーガトラム nuadu

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ヌアドゥ・アルガドラーウ Nuadu Airgetlam、ヌァダ・アーガトラム、またはヌァザ・アーケツラーヴ Nuadha Airget-lamh、ルッドとも。 ケルト神話に出てくる戦いの神。アーガトラムAirgetlamは「銀の手」。
魔剣クラウ・ソラスを持つ ダーナ神族の王。 妻は戦いの女神モリガン

病を治す力もあり、ヌァダの寺院では神像のそばで一晩寝れば病が治り、 子供の欲しい婦人は側の泉に針を投げ入れ祈れば子供を授かると信じられていた。

フィルボルグとの激しい戦い(マグ・トゥシドの最初の戦い)で、勝利をおさめたものの片腕を失い、 王座を追われた。体に失われた部位がある者は高い地位につけない決まりだった。

ディアン・ケヒト神が造った精巧な銀の義手をつけていたので 「銀の腕のヌァダ」(ヌァザ・アーケツラーヴ)と呼ばれた。後にディアン・ケヒトの 息子のミァハが、 切られて埋められていた腕を元どおりにしたので王座に戻った。

マグ・トゥシドの第二の戦いまでは、第一線で活躍するが、その後マナナーンのために 姿を消す。

参考資料
ケルトの神話―女神と英雄と妖精と (ちくま文庫)
ケルト文化事典

 

関連項目一覧
ケルト (文化地域)
エリン[アイルランド] (文化地域)
ダーナ神族 (アイルランド:神)
クラウ・ソラス (剣)
ディアン・ケト (神:医者,名工)
クロウ・クルーウァッハ (神:蛇)
モリガン (女神:戦)
ノドンス (大陸ケルト,ガリア:神)

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