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オニノホウチョウ 鬼の包丁 鬼ノ包丁 (風鎮切り光代)>>関連項目一覧


風鎮切り光代の異名。日本の伝承、歴史に伝わる刀。脇差。包丁正宗もそうだがすぐれた守り刀として等の脇差を包丁とよぶことは珍しくなかった。

尾州藩、柳生連也斎が刀工・秦光代に作らせた。連也斎は生涯独身、 「夜伽の後ぐっすり寝込んでいるところを襲われては一生の不覚」といい妻を 娶らなかったほどの武人で、刀選びも尋常ではなかったようだ。

脇差の注文を受け、六度だめ出しされた光代は念入りに七度目の刀を作りもっていったが、連也斎がだめだというので 「斬ってみなければわからない」と、 光代はそばの風鎮を四つ重ねて打つと、風鎮は八つに割れた。さすがに連也斎も認めた。

連也斎の家にある夜、泥棒がはいったが風鎮切り光代でまたたくまに数人切り殺された。その斬れ味に感心して「鬼の包丁」と名づけたという。

尾州藩では誰一人知らぬものはないという逸話で、この模造刀もしばしば作られたという。政勝という者が信高に作らせたものが残っており「鬼ノ包丁」と銘がある。

 
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