ヘレネス(ギリシャ)神話にでてくる有翼の馬。名前については別称が幾つかあるので後述する。
ペルセウスによって首を切られたメドゥーサから、クリュサオルと と共に飛び出した。
メドゥーサとポセイドンの間の子だという。またメドゥーサが首を切られた時、その血が大地にしみこんで生まれたともいう。
アテナが捕らえて飼いならし、ムーサの女神たちに与えたとも。
英雄ペレロポンがキマイラ退治をする時、占い師のポリュイドスの 指示でアテナの神殿にいった時、夢の中でアテナより黄金の馬勒を授かった。目を覚ますと その馬勒が手元にあり、その後ペガソスを手に入れる。
ペガサスの名称について
ギリシャの著作では単に「馬」と呼ばれることが多く、「神の馬」
と書かれたこともある。
ローマ人の呼称
エクス・ゴルゴネウス
エクス・アレス(翼のある馬)
アラトウス(羽のあるもの)
エクス・メズサエウス(ラテン語文書 メドゥーサの馬か)
エクス・ペガスス (プトレマイオスのアルマゲスト 1551年版)
R.H.アレンによると古代ユダヤの著述家に「ニムロデの馬」 と考えられていたとも。
フランス語ではペガズ Pegase。
余談だが星座・神話をモチーフにした作品「聖闘士星矢」の主人公ペガサス星矢が有名。
またこのせいか、
同じく星をモチーフにした「メタルファイトベイブレード」の主人公のベイは「ペガシス」である。
テッカマンの変身システム・機動支援のロボ「ペガス」はペガサスのフランス語読みに由来。
宇宙の騎士の乗り物であり、テックスパーという
拍車で指示をだす描写もあるので、あの姿だが馬モチーフであるようだ。
参考資料
・星百科大事典 (地人書館)
・
想像と幻想の不思議な世界 マイケル・ページ/ロバート・イングペン:著 教育社
・
ギリシア神話小事典 (現代教養文庫)
・
ギリシア神話 下 (新潮文庫)
・
ギリシャ神話―付・北欧神話 (現代教養文庫)
他
関連項目一覧
メドゥーサ (魔物)
ポセイドン (神)
ヘレネス(ギリシャ) (文化地域)
星、星座 (大項目)
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