メデューサとも。ヘレネス(ギリシャ)の神話に出てくる。ゴルゴンの3姉妹の末。 姉達、ステンノ(力)、エウリュアレ(飛翔)と共にメドゥーサ(「女王」「女支配者」の意味)と呼ばれる。 「ゴルゴン」は海の女神をいうゴルギデス、ゴルガデスなのだという。
以前は美しい娘だったが、ポセイドンの求愛をうけたメドゥーサに、
女神アテナが嫉妬し、醜い姿に変えられた。そのことを抗議した姉達も
同じ運命を与えられた。
その姿は鱗のような身体に、飛び出した大きな目、真鍮の翼と鉤爪を持ち、その頭髪は一本一本が
蛇であった。
1人だけ不死でなかったメドゥーサは英雄ペルセウスによって
殺された。
首を切られたメドゥーサから、クリュサオルとペガソス(ペガサス)が
共に飛び出した。
切られた首は「ゴルゴネイオン」(ゴルゴンの首)といわれ、
アテナ等の女神が、
盾や胸甲の上に身に付けたという。
あるいはメドゥーサは、古代トルコ(アナトリア)の大地の女神としても知られる。蛇の髪は大地や 水を表している。 これは大地母神=水神という関連性で、東洋にもよく見られるという。
一説にはメデューサの首が切られるというモチーフは自然との共存から 自然征服型の文明へ移行していったことの表れであるともいう。
参考資料
・
想像と幻想の不思議な世界 マイケル・ページ/ロバート・イングペン:著 教育社
関連項目一覧
ステンノ (女神)
エウリュアレ (女神)
ゴルゴネイオン(ゴルゴンの首) (魔物,法具)
ペルセウス (英雄)
ペガソス(ペガサス) (馬)
アテーナー(アテナ) (女神)
女神 (大項目)
ヘレネス(ギリシャ) (文化地域)
トルコ (文化地域)
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary