ポルスカ(ポーランド)の民話に出てくる魔物。ワシミミズクの姿をしている。時にはフクロウの羽をもった赤子の場合もある。 生まれた時、上下の歯がそろっていた赤ん坊は数日で必ず死んでしまい、この魔物になるのだという。
夜、屋根にとまり、その家の人間の急死を告げる。昼、棺にもどって人間の遺体の形にもどっている時に清められたメダルを口の上におき、手を重ね合わせ十字架を持たせれば魔物にならない。
ポトハレ地方の山岳民の間では、眠っている人の首をしめ、血をすう悪霊をこの名で呼ぶ。シチゴンともいう。 夢魔の類とヴァンピール(吸血鬼)の類が、ごちゃまぜになった魔物像になっている。
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