Waukheonとも。アメリカ先住民族のダコタ、スー民族など平原地帯の先住民族の伝承にみられる。文献では英訳名の「サンダーバードThunderbird」が多くみられる。 雷鳴や雷を生む鷲、あるいは大きな鳥の姿として考えられている。
ダコタ、スー民族などでは太陽、月、星などは強力なワカンであり、ワキヤンは太陽、雷との関連がみられ、、強力なワカンダ(守護の精霊)、 天界の精霊であると考えられている。また主神の使いでもあるという。地下に住むものと戦う、といった伝承もあるようだ。
あるいはワキヤンが創世に関わる物語もある。北アメリカ東部では宇宙の四方に4羽いるとも考えられている。
羽毛状の太陽の図像。ワキヤンと天界の関係を示すものだという。
余談だが、漫画『ガンニバル』の作者、二宮正明氏が描いた漫画『鳥葬のバベル』においてこの北アメリカの伝承のサンダーバードをモチーフにしたらしいものが登場する。
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