幻想世界神話辞典 〜
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ガウェインの結婚 >>関連項目一覧 (ケルト:ブリテン:アーサー王伝説) ある時、アーサー王が、「この世の者とは思えない」醜い婦人に、若い立派な騎士の夫を探してあげることを約束した。しかし、あとになって相手をどうするか悩んでいると、ガウェインは悩んでいる王を助けようと、その婦人の結婚相手になる、と申し出た。 アーサー王は「お前は私の甥なのだから、あの婦人はひどすぎる」と言ったが、反対を押し切って結婚した。まわりからは、どうかしていると陰口を叩かれたが我慢した。 しかし、式の後、祝宴も開かれることなく、部屋で新婦と二人きりになると溜息をついた。 婦人に「何故、溜息をつくのか」と訊ねられ、ガウェインは素直に、新婦の「年と醜さと生まれの卑しさが理由だ」と言った。 婦人は「年齢のあるものは分別があり、醜ければ奪われる心配もなし、生まれの上下で気品は左右されない」と言い返した。ガウェインが新婦の方を振り替えると、金髪で白い肌の美しい婦人が微笑んでいた。婦人は、実は呪いのために醜い姿になり、2つの事がおきるまで、この呪いは完全に解けないと言った。 1つは若く優れた騎士を夫にするという条件で呪いが半分だけ解けたのだと。半日だけこの姿でいられるが、昼と夜、どちらがいいか、と婦人は訊ねた。ガウェインは夜がいい、と言ったが、婦人は昼の方がいいと言った。ガウェインは、素直に婦人の望むほうを選ぶことにした(婦人に背かない誓いのためか)。 すると、2つ目の条件がそろい、呪いが解けた。この婦人、ラグネル姫は、呪いが解けた後、7年間だけ妻でいられると言った。2人は幸せな日々を過ごしたが、ラグネル姫は、約束の7年でガウェインの元を去り、死んだとも、ウェールズの深森の中でガウェインの息子を生んだという話もある。 関連項目一覧
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