幻想世界神話辞典 〜
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ガウェインの最後 >>関連項目一覧 (ケルト:ブリテン:アーサー王伝説) 異父兄弟のアグラヴェインとモードレッドがラーンスロットに対する憎悪から王妃との仲を王に讒言し仲違いさせる策略をしかけ、王妃の天幕の外で待ち伏せして襲ったが返り討ちに会い、ガウェインは弟アグラヴェイン、息子のフローレンスとロヴェルを殺されたが、策略に反対して戦うことを止めていたすえの事に憎んではいなかった。しかし処刑される王妃を助けるためにラーンスロットが無防備で護衛していた弟のガヘリスとガレスが殺しことを知ると「ラーンスロットを尊敬していた2人を彼が殺すとは。復讐する!」と激怒。アーサー王と共に王妃とラーンスロットの立てこもる城を包囲、この時ライオネルを一騎打ちで倒す。 その後アーサーとラーンスロットは和睦し、ガウェインに親族を殺めたことを悔い、その霊を慰めるため下着のまま歩いてサンドウィッチからカーライルまで10マイルごとに教会を建てて祈るので戦いだけはやめて欲しいと言った。王も他の人々も涙したがガウェインは赦さず、王妃を引き渡したのち宮廷を出て行くようにいう。 その後、ベンウィック(フランス)に渡ったラーンスロットをアーサー王とガウェインは軍勢を引き連れ攻め込んだ。戦いをやめる申し出にもガウェインが反対し、一騎打ちの申し出し、出てきた騎士ボースを槍で落馬させ、半年間そんな戦いを続け、ラーンスロットを反逆者呼ばわりして出てこざるを得なくし、その一騎打ちは一撃でお互いの馬が耐えられず、2人は地上に落ちて剣で戦った。ガウェインは3倍の力で戦うがラーンスロットに楯でかわされ時間をかせがれて、昼になり効果がきれた瞬間、兜へ渾身の一撃を受け倒れた。とどめをささず立ち去るラーンスロットにガウェインは卑怯者といって勝負を続けようとするが「倒れた騎士を撃つような卑怯なまねは絶対しない」と言った。3週間かけて馬に乗れるまで回復すると再び勝負を挑むが同じように1ヶ月の重傷を負う。王はガウェインの傷のことなどで悩みがつのり病に倒れる。 モードレッドが王は重傷、ガウェインが戦死したというニセ手紙を作り王になったという報せをうけ、急ぎ帰国するが港にまちうけたモードレッド軍と激しい戦闘になる。王の活躍で敵を退け上陸するがガウェインはラーンスロットからうけた古傷の上を打たれ瀕死で船中に横たわる。「今まで彼がいたからこそ敵もおとなしくしていたのだ。彼を呼び寄せ、どの騎士よりも大切にしてください」と言って、謝罪と王の救援の要請をする手紙を、一部は傷から流れた血で書き綴り、息絶えた。 ガウェイン卿の死にさいしラーンスロットは「この世に生をうけた、いとも気高き騎士であった」と称えたという。彼の遺体はドーヴァ城内の礼拝堂に葬られ、その頭蓋骨にラーンスロットに受けた傷跡がはっきりわかると15世紀の記録にあるという。 関連項目一覧
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