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2011/07/01 平泉とエゾなどの歴史(奥州やアイヌ関連) >>関連項目一覧


2010/07/01
平泉の世界遺産登録をきっかけに、奥州藤原氏やその前後の東北の歴史や情勢をしりたく…
「エゾの歴史」(海保 嶺夫:著 講談社学術文庫)
「アイヌの歴史 海と宝のノマド」(瀬川 拓郎:著 講談社選書メチエ 401) 「エゾの歴史」は学問的でない著者自ら「素人」といいながらいろいろ資料にあたっていて、おもしろい。
とくに、中世頃の和歌によまれた「えぞ」のあれこれなど。津軽などの地名もみえる。 「アイヌの歴史〜」の方は、学問的なカンジ!? ただ東北、ということに特化はしてないが縄文以降アイヌまでの民族的な成り立ちの考察、 よりひろい地域での文化的推移から東北方面の動向もさぐれる…かな?
より概略的な鎌倉期以降〜江戸期の東北・蝦夷の歴史をマンガで追うなら
「風雲児たち」8巻あたり(みなもと太郎:著 リイド社)
武田信広が遠縁の南部氏にたよって青森へ そこでは落ちぶれた正式な統治者の安東氏が追い込まれていた。
蛎崎の地で、最前線に鉄砲玉あつかいで配置された武田信広は安東氏氏と組んで南部に一撃くらわせ、蝦夷地南端に逃げる…
この辺の事情は「エゾの歴史」にも載ってるが、両者が若干違う。おそらくこのマンガは松前藩の正史のみを参考にしたのでは…?
他の資料にもあたると安東(安藤)氏のおちぶれかた? 蛎崎家と安藤の関係、武田が養子入りしたあとの蛎崎→松前家の事情。
「エゾの歴史」を読むともう少し重層的な事情が推察できる?
「風雲児たち」では紙幅の都合がアイヌが中国の錦などを交易していた事情にふれてないなど、相互に補完するべき部分がある。
「エゾの歴史」ではときおり夢みがち?w 空想的な論旨にいたる部分もあるので、この本だけで知識を得るにはあやうい部分もあるかと思われ。



 

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