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ヘルメス・トリスメギストス >>関連項目一覧ヘルメス・トリスメギストゥスとも。ヨーロッパの伝承、魔術・錬金術・神秘主義の伝承の神。 名前はヘレネス(ギリシャ)語で「3倍(トリス)偉大なヘルメス」の意味。 2,3世紀のヘレニズム期の神。ギリシャ神話のヘルメスと エジプト神話のトート(トト)が習合したもの。学芸をつかさどる。 これを信奉した神秘哲学の集団があり、後、中世以降のヨーロッパの魔術・錬金術・神秘主義にも登場することとなる。 ヘルメス文書(もんじょ)という偽書的な魔術書が15c世紀ヨーロッパに登場し(ヘルメスが書いたと伝えられた文書)、 魔術・錬金術・神秘主義、グノーシス主義などに影響を与えた。 護符、占星呪術、神秘的グノーシスに関する論述がなされ、新プラトン主義的、カバラ的見解と 容易に習合しオカルト、オカルティズムの成長に影響があった。 1614年、キリスト教成立後ものとされたようだが、魔術信奉者の権威は保たれ、 古代エジプトへの憧憬がヨーロッパオカルティズムの一特徴をなした。 (魔術の原型のひとつとして古代エジプトが大きな影響を与えているであろうこと自体は 間違いではない) ※追記します 余談だが遊戯王カードの「ヘリオス・トリス・メギストス」はこの伝承をモチーフにしただけで、ヘリオスがこのように呼ばれることはない。 参考資料 ・世界宗教事典(青土社) ・大辞林(三省堂) ・日本大百科全書(小学館) 関連項目一覧
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