グリゴリの1人。堕ちた悪しき天使の指導者の1人。 名は、シェミアザSHEMYAZA、シェメヤザSHMEYAZA、シェメハザイSHEMHAZAI、シャマズヤSHAMAZYA、セムヤザSemyazaなど。
名前は、「シェムShem(名前、の意)」と「アザAzza(天使アザまたは天使ウザ)」が1つになったもの。
『エチオピアのエノク書』によれば、堕天使(「見張りたち」)の長のひとりであり、人間たちに魔術を教え、女たちと交わり怪物ネフィリムを生んだ。
あるユダヤの伝説では、シェミハザは現在、天と地の間で逆さ吊りにされている。アザエルAZAEL(アザゼル 元来はセム人の羊の群の神)と同一視されるという(シュワーブの『天使学用語辞典』)。 『エチオピアのエノク書』によれば、シェミアザとアザエルは、人間の男には武器の使用を教え、女には宝石と化粧で身を飾ることを教えたという、
オリオン座がセムヤザ(シェミアザ)とされるとも。(グレイヴズの『ヘブライの神話』)
『ゾハル』(創世記)には、セムヤザとエヴァの娘の間に生まれたヒワとヒヤが多くのラクダ、馬、牛を食べるとほど強かったとある。
エノク版(クムラン・コレクション)には、エノクからセムヤザ(シェマズヤ)と仲間に充てた手紙が含まれているという(アレグロ『死海写本』p119)
参考資料
・天国と地獄の百科 ヴィジュアル版: 天使・悪魔・幻視者 (ジョルダーノ ベルティ著 原書房)
・天使辞典 (グスタフ・デイヴィットストン 創元社)
他
関連項目一覧
グリゴリ (ユダヤ,キリスト教:堕天使)
ネフィリム【ユダヤ:巨人や堕天使の子孫】
アザゼル (ヨーロッパ:悪魔)
ユダヤ 【文化地域項目】
天使 【大項目】
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