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ネメシス nemesis

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ヘレネス(ギリシャ)神話の復讐の女神。掟の女神。運命の女神たちの姉妹。 運命の女神を助ける役割をもつ、 テミス(必然)の2人の姉妹の1人。 (*しかしながら、テミスはまた1つの女神とされる。 2人の姉妹とはアイドスのことか)
復讐の女神、神罰の化身であるとされる。または報償と刑罰の両方を分配するとされる。

りんごの木でできた有為転変を表す車をもち、おごり高ぶる者を懲らしめる鞭を腰 の帯びにつけている。

人を愛さず相手の心を傷つけるナルキッソスに、自分の姿を愛してしまう呪いを与えた。

または、不当な事柄に対する義憤、特に神々が人間の傲慢さに対して抱く怒りと人間に 下す罰を神格化、擬人化した女神。 ヘシオドスによれば、ニクス(ニュクス 夜の神)の娘で、女神アイドス(羞恥)とともに 「鉄の時代」になると人間界を見捨ててしまった。
黄金時代以後、人間を見捨てたという話ではディケ、アストレアとも関係する。

白鳥に身を変じたゼウスと交わって、ヘレネとディオスクロイを生んだとも。
ヘレネはトロイ戦争の原因となった。

ネメシスは古代の文学、特に悲劇にしばしば登場し、性格が深化がなされた。 崇拝の対象として紀元前BC6世紀ごろに既に祭儀が執り行われていたようで、 アッティカ地方のラムヌスにある神殿は有名だった。

英単語の意味では「報復する人、もの」である。
ネメシスはサブカルチャーでも多く使われる言葉でもある。2011年4月ベイブレード4D では暗黒の太陽ネメシス復活を阻止する物語。

参考資料
日本国語大辞典 〔精選版〕 1
・日本大百科全書 (執筆者:伊藤照夫 小学館)
・プログレッシブ和英中辞典 (JapanKnowledge)
・その他のギリシャ神話本

 

関連項目一覧
ヘレネス[ギリシャ] (文化地域)
女神 (大項目)
ニュクス (女神:夜)
アストレア (正義の女神)
テミス (女神:法,掟)
ゼウス (主神)

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