七曜は、中国古代の天文学における日月と五惑星(水金火木土)のこと。またこの星々を観測して吉凶を占うこと。
12宮(12支)やこの7曜日制は5000年前のオリエントにさかのぼるとも。
日本では英語の曜日名が知られるがこれらはゲルマン神の名前になる。
1週間を7日とするのは、もとはひと月を新月-1-上弦-2-満月-3-下弦-4-新月の
4つに区切って考えるとだいたい7日ずつになるところから、という。
『葬列』(石川啄木) 「この一週七曜の制は、黄道十二支と共に五千年の昔、
偉大なるアツケデヤ人の創めたもので」(*アッカド?)
なお、インドネシアでは古来よりジャワの人が1週間を5日とする制もあり、現在も5日と7日制両方使う。
ややはずれた話だがひと月30日の古代エジプトでは12×30=360で余分の5日「エパゴメネ」(仕事しない休日)
に神があてられている。(ラーから「ヌトは、ない年ない月に子を産む」)
1日目オシリス
2日目ホルス
3日目セト
4日目イシス
5日目ネフティス
*マヤや古代中国、日本でも360日+余日制があった
全体に
日曜 太陽神
月曜 月神
火曜 軍神、火星神
水曜 水神、水星神
木曜 主神 木星神 雷撃持ち
金曜 金星神 女神多い
土曜 ?老神 一代前の主神? 土星
以下、正確な曜日名・神名となってないものもある。 おおらかな気持ちで閲覧してほしい
シュメール・バビロニア
日曜 シャマシュ[アッカド] ウトゥ
月曜 ニンガル(シンの妻) シン[セム系アッカド] ナンナル(シン別名)
火曜 ネルガル(戦と死の神) ギビル星[アッカド]
水曜 ネボ (*ンフ) グド星
木曜 マルドゥック/ネビル星
金曜 イナンナ/イシュタル[アッカド]
土曜 エヌルタ *アン/アヌ ゲナ星
参考:現代イラン 現アラビア惑星名
日曜 ヤークシャンビ (シャンベの1日後) 太陽aftab :シャムス
月曜 ドゥシャンビ 2 月mah :カマル
火曜 セシャンビ 3 :アルマッレーク
水曜 チャハルシャンビ 4 :オターレド
木曜 バンジシャンビ 5 (半休) :アルモシュタラ
金曜 ジュマー (休日) [アラビア語 集会の意] ::アルゾフラ
土曜 シャンビ (週のはじまり) :ゾハル
ペルシャ
日曜 ミトラ Mithra 太陽神
月曜 マーフ Mah 月神
火曜 アーリマン
バハラーム Bahram
水曜 ティールTyr 水神
木曜 オフルミズドOhrmizd アフラマズダ
金曜 アナーヒーターAnahita
土曜 ズルワーン Zurwan
ゾロアスター神名
月のヤザタ マーフ
ワルフラーン・ヤシュト 軍神ヴルスラグナに捧げられてる
ヴァフラームの名の諸王 バハラーム1世 ササン朝4代君主 この戦勝神の名
ティール・ヤシュト 雨神ティシュトリヤ(シリウス星)に捧げられてる
インドでの神名神格
ヴリトラハン ヴリトラを殺す者 障害を打ち破る者(インドラ)
古代ヴェーダ チシア チシュトリァ(指揮をとる星) 雨の神、雨の星
ティールタTirtha, Tirthafaj (インド 水浴場 渡河地点の意味の聖地
現代 サンスクリット語
日曜 ラヴィヴァーラ
月曜 ソーマヴァーラ
火曜 バウマヴァーラ
水曜 プダヴァーラ
木曜 プリハスパティーヴァーラ
金曜 シュクラヴァーラ
土曜 シャニヴァーラ
現代 ヒンディー語
日曜 ラウィワール
月曜 ソムワール
火曜 マンガワール(アンガラガの日)
水曜 ブフドゥワール(仏陀の日)
木曜 グルワール(インドラの日)
金曜 シュクルワール(シュクラの日)
土曜 シャニワール(サニの日)
ラテン 古代ローマ
日曜 ディエス・ソリス
月曜 ディエス・ルナエ
火曜 軍神マルス(マーズ)
水曜 メルクリウス(水星 すばやい動き 伝令・商業神)
木曜 ユピテル(ジュピター)
金曜 ウェヌス(ヴィーナス)
土曜 サトゥルヌス 老神・農業神 [安息日サバト]
ローマ-ギリシャ神格変換+現代ギリシャ星名-曜日
日曜 太陽 :Ηλιοζ :ゼフテラ
月曜 月 :Ψεγγαρι :トゥリティ
火曜 軍神アレス :Αρηζ :テタルティ
水曜 ヘルメス :Ερμηζ :ペンプティ
木曜 主神ゼウス :Διαζ :パラスケヴィ
金曜 アフロディテ:Αψροδιτη:サヴァト
土曜 クロノス :Κρονοζ :キリヤキ
ゲルマン系:英語 +ドイツ
日曜 サン ソル Sunday 独:ゾンターク
月曜 ムーン マニ Monday 独:モンターク
火曜 戦神テュール Tyr,Tiu,Ziu Tuesday 独:ディーンスターク
水曜 主神、嵐の神オーディン Odin,Wodan Wednesday 独:ミットヴォッホ
木曜 ソー、トール神 Thor 雷神 Thursday 独:ドンナーターク
金曜 愛の女神フリッグFrigg、女神フレイヤ? Friday 独:フライターク
土曜 (ゲルマン神なし) サトゥルニの日のまま Saturday 独:ゾンアーベント
中国
日曜 太陽
月曜 太陰
火曜 熒惑星(けいわく-)
水曜 辰星
木曜 太歳 歳星
金曜 太白
土曜 鎮星
※現代中国では日曜だけ「天日(天の日)であとは星期一~星期六
※古代中国では五行のほうが重視されたか儒教の影響か七曜の神の要素は
早くになくなったらしい
現代世界ではわりと「1の日」~「7の日」という味気ない曜日名も多い(水曜が「週の真ん中」も)。 宗教色をとりはらう意味あいなのだろう?。逆に安息日や礼拝日がサバトやドミンゴ(主の日)、アルジュマーなどに なっていることも。
参考資料
・
暦と占いの科学 (新潮選書)
・
世界の神話伝説・総解説 (総解説シリーズ)
・
世界宗教事典 (ヒネルズ:著 青土社)
・
ゾロアスター教 (講談社選書メチエ)
・
筑摩世界文学大系〈1〉古代オリエント集 (1978年)
・
日本国語大辞典 〔精選版〕 1
・
幻想世界11ヵ国語ネーミング辞典
・
ペルシア語入門
・
ヴィジュアル版世界の神話百科 東洋編―エジプトからインド、中国まで
他
関連項目一覧
暦、カレンダー (暦:12の月)
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary