幻想世界神話辞典 〜
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ミナモトノヨシツネ 源義経 >>関連項目一覧 平安末期〜鎌倉初期の武士。生没年は1159〜1189(平治1〜文治5)。幼名牛若、九郎と称す。源義朝の末子。頼朝の異母弟。母は九条院の雑仕女常磐。平氏討伐で英雄的活躍をしたが後に奥州へ落ち、最後は自害した。悲劇的な生涯は後年、英雄としての伝説、物語を多く生んだ。 義経の逸話、説話は「平家物語」「吾妻鏡」では武士として活躍した時代が中心。 幼少期の伝説では、山の大天狗から兵法授かり、小天狗らと立会い、腕を磨いたとも。 奥州へ移った後、一度単身、京へ帰った際、陰陽師で兵法家の鬼一法眼(きいちほうげん)の娘幸寿前の手引きで、秘伝の六韜兵法一巻の書を学んだという伝説がある。御伽草子の「判官都話」や「皆鶴」、能の「堪海」等に伝わる。また、御伽草子「御曹子島渡り」にみられるような、奥州滞在中に義経は千島または蝦夷ヶ島とも称される島に渡り鬼の大王の秘蔵する「大日の法」と名づけられた兵法を大王の娘の手で盗み出すという物語もある。 非業の最期を遂げた義経だが、伝説では、鞍馬の大天狗が空飛ぶ乗り物で助け、播磨国野口の里に連れて行き、教信上人になったとも、江戸時代には蝦夷の地に渡りオキキルムイ(オキクルミ)大王になったという説、また明治期には大陸に渡ってチンギス・ハーンになったという説もでた。これらは島渡り伝説や地獄巡り伝説がもとになっているようだ。 武芸の面では、「東藩野来」に「柳の枝を切って八断したがまだ水に堕ちなかった」枝が水面に落ちるまでに八つに斬ったという。 次々と八艘の船に飛び移り難を逃れた「八艘飛び」などは英雄物語によくみられる超人的跳躍に類するかもしれない。ゲルマンのシグルド、やケルトのクーフーリンも驚異的な跳躍をもっていた。またロシアのブィリーナに出てくる勇士もそのような跳躍をみせる場面がある。孫悟空のキントウンも十万八千里を跳ぶ跳躍である。 関連項目一覧
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