神話辞典  世界の神話 大項目  50音 

ウクライナの神話・民話 Украïна Ukraine 

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ウクライナ共和国の首都はウクライナ語で「キーウ」(キエフ)である。以下、文献での記載により「キエフ」と書くものはおよそ「キーウ」のことである。
キーウにあるソフィア聖堂、ペチェルスク修道院は世界遺産である。 キエフ・ルーシ
988年キエフ大公ヴォロディーミルがキリスト教受洗をした。
1054年大公ヤロスラフ賢公没
1237-1240年 すべてのルーシの地がモンゴル軍に征服される(キプチャク・ハン国支配)。
1245年 はじめてのセンサス(人口調査)※徴税と徴兵のため。
※方角を色で呼ぶ南を赤ルーシ(現在のウクライナ西部)、西を白ルーシ(ベラルーシ)、北を黒ルーシ(モスクワ周辺)、東は青、中心は金[五行と同一、中国人から導入]
(ジェノア商人の港カーファ、ヴェネツィア商人の港ターナは納税義務だけの自治)
モンゴルの行政官ダルーガと元の公との共同支配地のうち、モスクワが力をつける。
キエフ・ルーシの中心地は、人口も減少し衰退した。このモンゴル時代に「ウクライナ」の呼称が登場。 キプチャク・ハン国の首都サライからも、再興したヴォルガ・ルートからも遠い辺境の地となった。 キーウは13世紀後半には寒村と化したという。 1261年 キーウ左岸中心都市ペレヤスラフの主教座がヴォルガ下流のサライに移される。
1299年 キエフの府主教座がクリャジマのヴラジーミルに移される(のちに大火があり)、 1325年 府主教座が新興のモスクワに移される。
1363年 リトアニア大公オルゲルドによりウクライナ征服(タタールの軛[くびき]の終わり)

都市リヴィウ(レフの都の意)で知られる地域は「ガリツィア・ヴォルイニ公国」1054年以降5つ、さらに13の公国に分裂したうちの2つ。 1192年ヴォルイニ公ローマンがガリツィア公国を併合(1202年キエフ征服 最大版図は一時ドニプロまで)。1246年にサライのバトゥ・ハンに臣従。 元々の首都ハーリチがモンゴル軍に占領され、ホルム、つぎにリヴィウへと首都を移した。 1280年にザカルパティアを隣国マジャールから、1292年にはルヴリン地方を隣国ポルスカから奪った。1340年最後の大公ユーリー二世が貴族に毒殺。貴族は公位をリトアニア公に捧げた。 同年ポーランド国王がリヴィウを占領。公国は分割。リヴィウはほぼポーランド領としての歴史を刻む(呼称「ルヴフ」)。 16世紀後半印刷工房できる。1661年リヴィウ大学創設。

コサックの時代 「コサック」はトルコ系の言葉「群れを離れた者」の意。1303年イタリア旅行家のつくったポロヴェツ語(*モンゴル系)辞書の記載がはじめての記録。

ウクライナは古くから農耕が盛んであるようだ。黒土(チョルノーゼム)の大地の恵み。

もともとはキーウ(キエフ)大公国から、近代現代まで、近隣の国々と支配されたり独立したりを繰り返している。

(編集中)

参考資料
ウクライナ・ベラルーシ史(中井和夫:著 山川出版社 2023)  ※原書『新版 世界各国史二〇 ポーランド・ウクライナ・バルト史』(1998)
ウクライナを知るための65章 (服部倫卓 原田義也:編著 明石書店 2018.10)

 

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マヴカ、ニャヴカ(森の女怪 男をさそい殺す)
ドモヴィーク(いたずらしたら--がくるよ!)
ジャル・プツツァ(火の鳥)
(ウクライナ地域では ババ・ヤガー の民話はみられないらしい)
イリヤ・ムウロメツ (ブィリーナ,英雄)
ヴァリャーグ (スラヴ,ヴァイキング)
ヴィイ (ウクライナ,ロシア,魔物)
ヴォジャノーイ (精霊)
ゴリニチ (ドラゴン)
ジヴァ (スラヴ,女神,生命)
ゾリャー・ベチェールニャヤ 【スラヴ,女神)
ポレヴィーク (精霊)
ルサールカ (スラヴ,精霊)
レーシィ (スラヴ,精霊)
ワリヤーグ (スラヴ,ヴァイキング)

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