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サトゥルヌス Saturnus (英語サターン Saturn) 

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ローマ神話。イタリアの古い穀物神。農耕、豊饒の神。 名前の意味はラテン語「satus」=「sown(蒔かれた)」で種を蒔くことからでているという。 エトルリア系の名前らしい。
英語読みサターン Saturnは土星のことでもある。 英語圏では土曜日がサトゥルヌスの日サタデイSatadayとなる。 (イタリア語では土曜日は安息日を意味するsabato[サバト])

初めて人間に農耕を教え、太古のイタリアに 黄金時代を築いたという。
ギリシャ神話のクロノスと同一視された。しかしクロノスとの共通点は薄く 豊穣女神デメテルの方と共通する。

12月のこの神の祭礼、サトゥルナーリア祭のくずれた形がクリスマスの元になった ともいわれる。

サトゥルナリア祭は7日間行われた。この期間は奴隷に好きなことをしていいと 一時的な自由が認められた。
また誰にでも開かれた宴会がフォールムで開催された。贈り物の交換もあった。
「黄金の時代」に戻ったとして、にせの王「混乱の主」が支配権を握った。
クロノスの祭り、クロニア祭を形を変えたものだという。

詩人ウェルギリウスは、 ゼウスにオリュンポスを追われたクロノス神が、 サトゥルヌスとしてイタリアに来て、 カピトリウムの丘に一市サトゥルニアを築いたという。
田野の女神オプス(あるいはルア)を妻とし、 その子ピクスがローマ王家の祖になったという。

サトゥルヌス神が イタリアに農耕技術を導入、文明化しイタリアの黄金時代を築いたという。 神殿はカピトリウムの丘にある。

 
余談だが、過去に家庭用ゲームハード「セガサターン」がある。セガサターン、シロ!

水星 マーキュリー(メルクリウス)
金星 ヴィーナス(ウェヌス)
火星 マーズ(マルス)
木星 ジュピター(ユピテル)
土星 サターン(サトゥルヌス)

参考資料
世界神話辞典 (アーサー・コッテル:著)
・日本大百科全書 (執筆者:丹下和彦 小学館)
・大辞泉 (JapanKnowledge)

 

関連項目一覧
ローマ 【文化地域項目】
ゼウス 【ヘレネス(ギリシャ):神】
デメテル 【ヘレネス(ギリシャ):女神】
クリスマス 【キリスト教:祭:冬至】
星の神話 【大項目】

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